2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」

自由な教育取り戻す

「君が代」解雇裁判 勝利へ集会


 卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったことを理由に定年後の再雇用を取り消され、事実上解雇された元都立高校教員十人が職場復帰を求めた裁判の「勝利をめざす集会」が二十九日、東京都内で開かれ、支援者ら約八十人が参加しました。

 集会では、原告らが、裁判勝利のために現状やそれぞれの思いを伝えるビラやリーフを大量に発行し、活発に取り組んできた活動を報告しました。

 弁護団の水口洋介弁護士は、都の再雇用制度では、従来は希望者の99%以上が採用されており、起立しなかったことだけを理由に合格を取り消すことが許されるのかが問題だと指摘。解雇は憲法の思想・良心の自由の侵害であり、解雇権の乱用でもあるとし、「本来なら勝って当たり前だ」とのべました。教育基本法改悪など「逆風」も吹いているが、「最後の最後までみなさんの思いを伝えていきましょう」と呼びかけました。

 原告一人ひとりが決意を表明。「東京に自由な教育を取り戻すため頑張りたい」「私たちのたたかいを通して、いま学校で頑張っている先生を力づけたい」との話に大きな拍手がわきました。

 裁判は昨年十二月に結審し、近く判決が出される見通しです。



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