2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」

主張

道府県・政令市議選

たしかな政党えらぶ選挙に


 いっせい地方選挙のうちすでに告示されている都道県の知事選挙、政令市長選挙に続いて、全国四十四の道府県議選と東京都議補欠選挙、十五の政令市議選が始まります。

 都道府県・政令市の議員選挙は、各党派の消長が問われる重要な選挙です。日本共産党は都道府県と政令市合わせて約五百人の候補者を立ててたたかいます。

 深刻な貧困と格差の拡大のなかで、国民のいのちと暮らしがかかった大事な選挙です。どの政党が国民の願いにこたえるのか、たしかな政党を選ぶ選挙です。

浮き彫りになる政党構図

 いま全国の多くの自治体が、自民・公明・民主・社民などの「オール与党」で支えられ、住民の立場に立って暮らしをまもる政党は、日本共産党しかない状況になっています。すでに告示された知事選挙を通じ、「オール与党」対日本共産党という政党の対決構図が、いよいよわかりやすくなっています。

 十三すべての知事選挙に公認・推薦の候補を立て、無党派の住民との共同を広げて、福祉切り捨て・大型開発優先の「逆立ち」政治を変えようと訴えているのは日本共産党だけです。「二大政党の対決」を宣伝する民主が自民党とは別の候補を立てているのは五つだけで、残りは「自民党との相乗り」か「見送り」です。「対立」候補を立てた東京など五つの知事選挙の内実も、「逆立ち」政治を変えようという立場はなく、「オール与党」が二つに割れただけです。

 政党の衰退と堕落も深刻です。知事選告示日には、日本共産党の志位和夫委員長以外、どの党の党首も首都・東京での知事選第一声に立つことができませんでした。都民の前で堂々と語ることができなかったのです。しかもその日のうちに自民党に推された東京の現職候補と、民主党に推された神奈川の現職候補がお互いに応援の交換をするという事態までありました。「オール与党」に加わる政党も、それに推される候補者も、文字通り違いがなくなり、まともな政党としての実質を失っていることを示しています。

 民主党が選挙のときだけどんなに「対決」を装っても、「オール与党」の仲間、「逆立ち」政治の仲間である限り、住民の立場に立って政治を変えることはできません。日本共産党は、「オール与党」の「逆立ち」政治と対決し、「住民こそ主人公」の立場を貫いています。草の根のたたかいと結んで暮らしをよくし、住民と議会を結ぶかけ橋となり、どんなタブーも恐れず、むだや不公正をなくすために力をつくしてきました。住民不在、住民いじめの「逆立ち」政治が横行するなかで、決して悪政の仲間入りしなかった日本共産党が前進することこそ、政治を変える力になります。

“政党らしい政党”こそ

 貧困と格差を拡大する国の悪政と、それに追い打ちをかける「オール与党」の地方政治を、いまこそ変えてほしいという国民の願いは切実です。

 道府県・政令市議選で、自民・公明・民主などの「オール与党」にキッパリとした審判を下し、“政党らしい政党”の日本共産党を選ぶことは、福祉と暮らしをよくし、巨大開発と大企業誘致に税金をばらまく、むだ遣いをやめさせる力になります。

 安倍内閣の改憲に向けた策動が強まるもとで、憲法九条への態度は重大な争点です。憲法九条を守り抜く日本共産党の前進は、憲法と平和を守る国民・住民の意思を、示すことにもなります。


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