2007年3月20日(火)「しんぶん赤旗」

日本のイメージ後退

首相「慰安婦」発言で米紙


 【ワシントン=鎌塚由美】「慰安婦」問題での強制はなかったとの安倍首相発言が、米紙ボストン・グローブ十六日付コラムでも取り上げられました。コラムは、シアトル・タイムズにも掲載されています。

 コラムは「慰安婦」問題が再びニュースになっている理由として、日本に明確な謝罪を求める決議案の米議会への提出と公聴会開催、安倍首相の否定発言を挙げました。

 日本の「与党エリートの中でそのような失言をするのは安倍氏だけではない」と指摘。「慰安婦」の調達が「民間業者」によるものだとの自民党の中山成彬「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長(元文科相)の発言を紹介しました。

 コラムは、安倍首相による「歴史の否定は日本のイメージを十五年前に後戻りさせた」と述べ、一九九三年の河野官房長官(当時)談話からの後退だと指摘しました。

 コラムは、日本の「慰安婦」制度は「日本軍が実際に計画した」ものだと述べ、慰安婦を否定する「右翼」勢力は、「ホロコースト否定派に匹敵する」とのミンディ・コトラー氏(アジア・ポリシー・ポイント)の言葉を紹介しています。



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