2007年3月13日(火)「しんぶん赤旗」

“米軍基地撤去へ連帯”

エクアドル大統領、日本の運動激励


 【マンタ(エクアドル)=松島良尚】エクアドルのコレア大統領は八日、同国で開かれている「外国軍事基地撤去国際大会」に参加したエクアドルと日本を含む四カ国の参加者を招いて懇談しました。大統領は同国中西部マンタにある米軍基地の撤去を改めて表明するとともに、日本の基地闘争について「皆さんのたたかいがぜひ成功するよう願っています」と激励しました。

 懇談は前日夜に大統領府から連絡があって実現。セラーノ・エクアドル実行委員会調整者と日本平和委員会の川田忠明常任理事のほか米国とキューバからの参加者の合計四人が懇談しました。

 川田氏によれば、コレア大統領は今回の国際大会の説明を受け、「自分が大統領である限り、マンタの米軍基地撤去についての公約は守るので、安心してほしい」と表明。また、新自由主義というひどい政策を押しつけられ、エクアドル国民が反発したという点で米政府に“助けられた”面もあるが、ブッシュ以後の米政権とどういう関係を持つかが問題だと述べました。

 日本のたたかいへの大統領の激励は、川田氏が、国際大会への日本からの参加はマンタ基地と同様の基地被害を受けている日本にとって、重要な意味があると大統領に説明したことに対してでした。

 コレア大統領は、川田氏が手渡した富嶽(ふがく)三十六景の絵はがきを見て「きれいですね」と応じましたが、富士山ろくで米軍が演習していると説明を受けて「米軍は全く間違ったことをやっていますね」と表情を曇らせました。

 コレア大統領はまた、川田氏が原水爆禁止世界大会に他国の政府代表が毎年参加していることを紹介し、エクアドルも公式に参加してほしいと要請すると、「八月ですね」と確認。川田氏が必ず招待状を送ると約束すると、大統領は「光栄なことです」と述べました。


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