2007年2月14日(水)「しんぶん赤旗」

共産党議席は住民の命綱

各地で演説会 選挙躍進を誓う

福岡で7000人 志位委員長訴え


 「日本共産党の躍進で、憲法改悪ストップ、暮らし守る政治を」―。日本共産党の志位和夫委員長を迎えた大演説会(党県委員会主催)が十二日、福岡市の国際センターで開かれました。


 二階席まで埋まる七千人の熱気に包まれた会場からは、「暗い毎日でしたが、心ある人もいると希望が持てた」「初めての集会参加。同じ志をもつ人の大きな輪に勇気をもらった」などの感想が。いっせい地方選挙をたたかう県議予定候補十二氏、福岡市議予定候補八氏、市町村議選をたたかう五十三氏が勢ぞろいし、春名なおあき参院比例予定候補、田中みゆき参院選挙区予定候補が手を大きく振って登壇すると、「がんばれ」の声援と拍手が会場いっぱいにこだましました。

 「目前に迫ったいっせい地方選挙、参院選で、福岡で大きな躍進をかちとらせていただきたい」。こう切り出した志位氏に会場からは「やるぞ」の掛け声と決意みなぎる拍手がわき起こりました。志位氏は、柳沢厚労相の発言をはじめとする国会情勢とともに、暮らし、憲法と平和、政治とカネの問題という熱い争点をあげ、自公の悪政を批判。自公との対立軸を持たない民主党の実態を明らかにして、「どの問題でも、正面から悪政の根源をつく追及をしている政党は日本共産党だけ」と訴えました。

 つづいて地方政治に話題を移した志位氏は、いっせい地方選挙の争点は「自公民『オール与党』か、日本共産党かだ」とズバリ指摘。国の異常な負担増押しつけに加え、十五政令市で一番高い国保料をかす福岡市の実態を告発しました。

 全国平均の三倍にのぼる福岡県の国保証の取り上げ、生活保護削減の大合唱を詳しく紹介し、「『オール与党』の県政・市政にないのはお金ではなく『福祉の心』」と批判しました。

 一方で、「橋を渡ると道がない」というムダ遣いの典型の「朧(おぼろ)大橋」や、あらたに三千六百億円の税金投入が予定される博多湾の人工島事業をあげ、「福岡県のムダな巨大開発の品ぞろえは全国有数」と指摘。「『オール与党』が議会で大手を振っている限りムダ遣いはとまらない。日本共産党をのばすことこそ、ムダ遣いをただす一番の力」と訴えると、会場は共感の声が広がりました。

 志位氏は、乳幼児医療費助成の拡充やオリンピック招致反対署名運動、市議会議員の豪華海外視察の告発など、「暮らしの守り手」「巨大開発病をただす党」「議会の堕落をただす党」としての日本共産党の役割を強調。「住民の命綱、かけがえのない議席を守り、増やすために、どうかご支援を」と力をこめて訴えました。

静岡で市田書記局長

 日本共産党の静岡地区委員会は十二日、市田忠義書記局長を迎え、静岡市民文化会館で演説会を開き、約九百人が詰め掛けました。

 参院比例予定候補の井上哲士参院議員、ひらが高成選挙区予定候補が決意。井上氏は「人間を物扱いする政治を変えましょう」と訴えました。静岡市葵区の、かわせ幸代県議予定候補が「税金の取り方、使い方を切り替え、県民の暮らしを良くするため頑張ります」、同駿河区の寺尾昭県議予定候補は「唯一野党の立場から、ずばっと直言の精神で頑張ります」と力強く訴えました。

 市田氏は、柳沢厚労相発言で国会運営が不正常な事態となった中で共産党が正常化のために果たした役割や、格差と貧困、憲法と平和の問題など国政について報告しました。

 静岡県政について市田氏は、税金の使い方で県民一人あたりの民生費が全国で四十五位、社会福祉費四十七位、老人福祉費四十七位、教育費三十九位など、「最低の水準」だと指摘。県はホームページで「少ない費用で、大きな成果」というが、実際は「少ない費用で少ない福祉」だと訴えました。

 静岡空港やスズキ自動車のための御前崎港整備など無駄づかいを指摘。今年度、商工労働部予算の27・5%が誘致企業や新規産業への補助金として使われるなど「県民の暮らしを思いやる心がない」と批判しました。

 市田氏は、少人数学級、乳幼児医療費助成拡充、木造住宅耐震補強工事助成などの実現を挙げ、共産党は三議席ですが県民運動と結び大きな成果を上げてきたと強調。「県民の暮らしにとって、なくてはならない議席」と力説しました。

長崎で小池政策委員長

 日本共産党の小池晃党政策委員長・参議院議員を迎えた日本共産党演説会が十二日、長崎市公会堂(同市魚の町)で開かれ、県内各地から千三百人を超える人たちが参加しました。

 堀江ひとみ長崎市議(県議予定候補=長崎市区)とふちせ栄子参院選挙区予定候補、地方選後半戦の各候補らが勢ぞろいするなか、地方選全員当選、参院選躍進への総決起の場となりました。

 小池氏は、柳沢厚労相の「産む機械」発言の本質をはじめ、庶民増税・大企業減税の逆立ち税制、雇用と偽装請負、憲法改悪問題など、自公政治の異常さと危険性を正面から取り上げ、「悪政と立ち向かうたしかな野党として打開の方向を示す日本共産党」の役割と値打ちを解明しました。

 堀江予定候補は、引退する中田晋介県議らの励ましを受けてあいさつ。「知事提案に何でも賛成のオール与党では県民の暮らしも福祉も守れない」と、県議会の議席を引き継ぐ熱い決意をのべました。


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