2007年2月1日(木)「しんぶん赤旗」

主張

「赤旗」創刊79周年

真実と勇気を運ぶ新聞として


 「しんぶん赤旗」は二月一日、一九二八年の創刊から七十九周年を迎えました。

 「しんぶん赤旗」(創刊時の題字は「赤旗」)は、戦前は野蛮な天皇制政府のもとで主権在民と侵略戦争反対を掲げる唯一の新聞として、戦後は「国民が主人公」の立場に立って権力の横暴を監視し、平和と民主主義、暮らしの向上を目指す新聞として、弾圧や困難にも屈せず発行を続けてきました。真実を伝え、生きる勇気を運ぶことこそ、「しんぶん赤旗」の真骨頂です。

「赤旗」報道が話題に

 「『しんぶん赤旗』の一面で、生命保険会社で社員(外交員)全員に雇用保険が適用されるという記事を見ました。ありがとうございます。共産党のおかげです」「思想差別とたたかった石川島播磨重工での勝利和解の記事を見ました。うれしくなって電話しました」―毎日の紙面を見て、編集局に寄せられる読者の声です。「しんぶん赤旗」の役割の大きさに、身の引き締まる思いです。

 「最近世の中を騒がせている政界スキャンダルは日本共産党とその機関紙『しんぶん赤旗』が火をつけたものが多い」「与野党幹部のお屠蘇(とそ)気分を完全に吹き飛ばしたのは、三日の共産党機関紙『しんぶん赤旗』のトップ記事だ」―最近の月刊誌が指摘するように、「しんぶん赤旗」がスクープし、新聞や週刊誌が後追いする例も続いています。

 「しんぶん赤旗」がこうした活動ができ、日本のマスメディアの中でも評価を勝ち得ているのは、創刊以来の七十九年間、日本共産党の機関紙として正しい羅針盤を持ち、国民の立場で権力の横暴を監視する報道・論評を貫いてきたからです。

 国民の暮らしと経済にとって焦点になっている貧困と格差の拡大の問題でも、憲法改悪反対や平和と民主主義を守る問題でも、「しんぶん赤旗」は世論と政治を動かす役割を果たしています。大企業の違法な「偽装請負」を告発しその是正を求めてきたのも、安倍内閣がいよいよその策動を強めている改憲問題で反対の運動と世論を一貫して取り上げているのも、「しんぶん赤旗」です。

 マスメディア、とくに「全国紙」と呼ばれる大新聞や「キー局」といわれる大手の放送局は、長年にわたって日米軍事同盟を“金科玉条”にしてきた立場からも、広告主や自らの企業としての利益を考えざるを得ない商業メディアとしての限界からも、真実を伝え、権力を監視できなくなっています。

 全国紙では改憲反対を掲げる新聞がいまや姿を消してしまいました。部数第一・視聴率第一の風潮が広がる中で、ジャーナリズムとは無縁の「やらせ」やねつ造さえ後を絶ちません。日本のマスメディアは、「真実を伝える」「権力を監視する」という、ジャーナリズム本来の役割を失っているといわれるのもそのためです。

「草の根」の網の目で

 「しんぶん赤旗」は、全国の日本共産党組織に支えられ、党員・読者の「草の根」のネットワークで発行されています。権力に屈せず、金力に左右されない新聞だからこそ、真実の報道を通じて、読者に元気と勇気を届けることができるのです。

 日本共産党第二十四回大会決議は、「しんぶん赤旗」は、「闇夜のなかで輝く理性と良心の“たいまつ”ともいうべき存在である」と指摘しました。その役割をしっかり果たして「しんぶん赤旗」が前進することが、日本の政治を変え、国民の暮らしをよくする確かな力になります。


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