2007年1月24日(水)「しんぶん赤旗」

パートの厚生年金加入拡大

月収10万で保険料7100円

厚労省推計


 厚生労働省は、厚生年金に加入するパート労働者の範囲を拡大した場合、新たに対象となる人の保険料負担と年金給付がどう変わるかを推計し、二十二日の社会保障審議会年金部会に示しました。

 現在、パート労働者のうち、厚生年金の加入対象となるのは、労働時間が正社員の四分の三・週三十時間以上の人です。政府はこれを「週二十時間以上」に拡大することなどを検討しています。

 厚労省の推計(別表)によると、月収十万円のパート労働者の場合、新たな保険料負担は月額七千百四十四円になります。

 受け取る年金額(一九六五年生まれの女性の場合)は、加入期間が一年なら、現行(国民年金)より生涯を通じての総額で約十六万円(月額五百三十七円)増えます。加入期間が二年になると、年金額は月千七十四円増となります。

 現在、労働時間が週三十時間に満たないパート労働者のうち、サラリーマンの配偶者で年収が百三十万円未満の人は扶養家族(第三号被保険者)となり、保険料負担はありません。この場合、新たに厚生年金に加入すると、年間で約八万六千円の負担増となります。このほかに医療保険料なども支払うことになります。

 一方、サラリーマンの配偶者で年収が百三十万円以上の人と自営業者の配偶者、独身者は、国民年金に加入しています。この場合は、厚生年金の対象となることで、保険料は現行(月一万三千八百六十円)より一カ月あたり約六千七百円、年間で約八万円下がります。

表

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