日本共産党

2003年1月9日(木)「しんぶん赤旗」

シリーズ 地方発 新しい政治の流れ

日本共産党と保守・無党派が多彩に共同

和歌山

汚れた政治をただそう

社長も“共産党の株上がった”


 和歌山県で日本共産党と保守・無党派の人々との協力・共同が広がっています。党県議五議席のうち、二議席を定数二の選挙区で確保。年明け早々前市長が汚職で逮捕され、注目を集める和歌山市では、昨年八月の市長選で、汚れた市長をかえるための共同が実りました。(原田浩一朗記者)


前市長が逮捕の和歌山市では

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日本共産党和歌山県議団。左から高田よしかず、中山豊、村岡キミ子、鶴田よしひろ、金田まことの各県議

 「和歌山市長選での共産党の決断は本当によかった。保守層や財界人のなかで、共産党の株はすごく上がった」――昨年暮れ、県内の政界に広い人脈をもつ社長が日本共産党和歌山県委員会を訪ね、しみじみ語りました。

 昨年八月の和歌山市長選挙で、日本共産党も協力した新人の大橋建一候補が、前市長を二倍以上の大差で破り当選しました。

 この市長選は、旅田卓宗前市長(六日、収賄容疑で逮捕)が、財政状況を無視して強行しようとした公立大学設置計画の関連議案を市議会が否決したことに反発。「市民に信を問う」として辞職し、選挙になったものでした。

料亭借り上げ市の迎賓館?!

 前市長の市政私物化と専横ぶりは目に余るものでした。たとえば、ある料亭を市の迎賓館として借り上げる事業。月百四十万円もの賃料を約二十年間支払うというもので、その料亭の女性経営者と前市長は親密な関係でした。「汚れきった市長をかえ、一歩でもまともな市政に」という市民の声が高まっていました。

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旅田市長(当時)が市の迎賓館として借り上げる計画をした料亭の現地の調査をする日本共産党和歌山市議団=2001年11月、和歌山市

 党県委員会は、大橋候補の選挙母体からの協力要請をうけ、(1)市政運営の独断・専行を改め民主的運営をすすめる、(2)市民に犠牲を押しつける市政はおこなわない、(3)大学建設計画は白紙とする、(4)料亭借り上げ事業の見直しなど乱脈な行政運営を改める――の四点を確認し、独自の候補を立てずに大橋候補に協力しました。

2倍以上の大差で圧勝

 大橋氏は、自民、社民、保守の各党の推薦もうけ、二倍以上の大差で圧勝。同時に行われた市議補選(定数二)では日本共産党の候補が当選し、党市議団は七人になりました。

 大橋市長は、公立大学設置計画を白紙に戻し、料亭借り上げ契約の見直しを表明。小・中学校の図書館への専任職員の配置など義務教育の拡充に力を入れるなど、従来の市政からの転換が始まっています。

 前出の社長は、「共産党が科学的社会主義の哲学をしっかり持っているのは大事だが、それは、だんごの串(くし)みたいなもの。無党派の人間も喜んで食べられる政策、だんごをよく示してほしい」と具体的な要求、政策での共同に期待を寄せています。


県議選・定数2の海南・新宮でも

 定数二の県議選海南市区で日本共産党の中山豊県議が議席を確保してきたのも、幅広い人々との協力・共同を広げ、地域住民の要求を掲げてがんばってきたからです。

 海南商工会議所の幹部は、「市の人口を増やすための県営住宅建設や、道路の整備など、海南市のためになることを一生懸命やってくれている」と語っています。

 四月の県議選で日本共産党は、中山さんから雑賀(さいか)光夫さんへのバトンタッチをめざします。

元県教育長が雑賀さん応援

 雑賀さんは、昨年七月まで県教組委員長として活動し、教育条件の整備や労働者の生活と権利のために奮闘。県教育委員会とやりあうこともありました。

 その雑賀さんを元県教育長の井上光雄さんが応援しています。雑賀さんの紹介リーフレットにも、「私は、雑賀君とは徹夜で交渉でやりあう立場にいました。ところが、退職してからも心が通じ合うのです。それは、彼の人柄、やさしさです」と推薦の言葉を寄せています。

 新宮市区(定数二)の金田まこと県議は、四年前、告示の三日前に立候補を表明し、本人も「信じられなかった」初当選を果たしました。

 背景には、利権がらみで評判の悪い人物が無投票で当選しそうになり、保守層を含め幅広い市民から「共産党さん、なんとかしてほしい」といわれる状況がありました。

乱脈融資追及金田さん奮闘

 それから四年間、金田さんは、同和対策名目の乱脈融資の追及、休日夜間急患診療所の設置を求めての質問など、市民の要求にこたえて奮闘してきました。

 市内の松山地区では、産業廃棄物処理業者の操業で「ダイオキシンが心配な白煙がもうもうと上がり、洗濯物も干せない」など、住民が不安にかられています。

 地元住民団体の事務局を務める太田啓子さん(57)は、「金田さんに連絡すればすぐ現場に飛んできてくれ、県議会で取り上げてくれる。なんとしても再選してほしい」と信頼を寄せています。

 和歌山県の日本共産党と後援会は、七人の県議候補をはじめ各候補者を先頭に、年明けから街頭宣伝、対話・支持拡大にとりくんでいます。


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