2002年11月18日(月)「しんぶん赤旗」
兵庫県尼崎市長選挙は十七日投・開票され、日本共産党と「民主市政をつくる尼崎市民の会」が支持する、「フレッシュ尼崎の会」の白井文（あや）氏（４２）＝前市議＝が、自民、公明、民主、保守推薦の現職、宮田良雄氏（７５）を破って初当選しました。尼崎市は公明党の冬柴鉄三幹事長の地元。
 初当選を決め、支持者とともに「尼崎を変えるぞ」と唱和する白井さん（右）＝17日夜、兵庫県尼崎市 |
尼崎市政は、大型開発をすすめて財政危機に。ツケを市民に回し、十月には、保育料値上げや小・中学校統廃合など福祉・教育を大幅に切り捨てる「経営再建プログラム」を発表しました。
白井氏は「経営再建プログラム」を批判するとともに、大型開発を見直し、▽小児救急医療の充実▽国保や介護保険の改善▽少人数学級実現▽公害を克服し環境都市づくり▽市長退職金の８０％削減――などを訴えました。
日本共産党は、市民の暮らしと地元中小企業を支える市政に変えてこそ、財政再建の道が開けることを宣伝し、保守層や無党派層など広範な市民と共同して白井氏の勝利に奮闘しました。
開票結果は次の通り。
当白井 文４２無新 六二三〇八
宮田 良雄７５無現 五七三八五
（投票率３２・２５％）
