日本共産党

2002年11月17日(日)「しんぶん赤旗」

戦争回避し平和解決を

英カトリックの司教会議


 【ロンドン15日田中靖宏】英国のカトリック司教たちが十五日、イラク戦争を回避して平和的手段で問題解決するよう呼びかけました。

 リーズで開かれたイングランドとウェールズの司教会議が決めたもの。ウェストミンスター大司教のオコナー枢機卿は声明で、「戦争を避ける責任はキリストの教えの根幹」であり、「国際社会は戦争回避の道徳的義務を負っている」と強調しました。

 同氏は、米英は急ピッチで戦争準備をしているが、実際に戦争となれば双方の軍事被害だけでなく、何千人ものイラク市民が死ぬと警告しました。

 また「軍事行動が許されるのは重大で差し迫った脅威に直面したときか、正義を貫いてイラクを武装解除する他の方法がないときのみである」と強調。「戦争の瀬戸際」政策をやめ、「手遅れにならないうちに」戦争以外の手段で問題解決するようブレア英首相とブッシュ米大統領に呼びかけました。

 国連がイラクに課している「制裁」については「一般国民を苦しめるだけで効き目がない」と指摘。制裁を解除してイラクが国連決議に従うよう仕向けるべきだと述べました。

 


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