2002年11月14日(木)「しんぶん赤旗」
国立大学協会(九十九大学)は十三日、東京都内で総会を開き、政府がすすめる国立大学の法人化を前提に同協会を解散し、新しい連合組織を設立することを決めました。また、国立大学法人化後の各大学の新事務職員採用方法について全国共通の筆記試験を実施する方針を了承しました。いずれも同協会内に設置する「新国立大学協会(仮)」設立準備委員会で具体的な検討に入ります。
総会では、新組織設立に際し、田中弘允・鹿児島大学学長が「国大協は、大学の独法化について対応できなかった。法人化は自然にまかせると民営化になる。(国に)政策提言できるシンクタンク的なものが必要だ」と苦言をのべ、田原博人・宇都宮大学学長は、「国大協に欠けているのは、国民にわかる説明と視点。国民の視点に立って理解を得るようにしてほしい」とのべました。