日本共産党

2002年10月28日(月)「しんぶん赤旗」

沖縄

泡瀬干潟をつぶすな

工事着手に抗議集会、デモ


 クビレミドロなど世界的に貴重な生物が生息する泡瀬干潟(沖縄市)の国による埋め立ての海上部分の工事着手に抗議し、埋め立て中止を求める抗議デモと集会が二十七日、泡瀬干潟埋め立て予定地で開かれました。

写真

「泡瀬干潟をつぶすな」と干潟にそって抗議のデモ行進する市民=27日、沖縄市

 泡瀬干潟を守る連絡会、沖縄環境ネットワークなど市民、労働団体など七団体でつくる実行委員会がよびかけたもので、市民など八十人がかけつけました。

 参加者は、カニや海草、ヒトデなど干潟に生息する生物をかたどったプラカードを手に、工事用の仮設橋が予定されている沖縄市運動公園付近から干潟にそってデモ行進。「国は干潟をつぶす埋め立てをやめよ」などと唱和、市民にアピールしました。

 地元の住民らが貴重種の「コメツキガニの浜」とよぶ米軍通信所前広場での抗議集会では、国(内閣府沖縄総合事務局)の海草移植実験失敗を無視しての海上部分の工事着手に抗議し、工事の即時中止を求める決議を採択。年内に国、沖縄県知事、沖縄市長あての十万人署名にとりくむことを確認しました。

 集会では、各団体代表や住民がマイクをにぎって決意表明。その一人、久場健治さん(26)=フリーター、沖縄市中央=は、「米軍基地がイラク攻撃準備で緊張が高まっている。干潟も埋められようとしている。僕は平和と自然を守りたい。将来、自分の子どもと干潟で遊べるようにがんばりたい」と訴えました。

 


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