日本共産党

2002年10月2日(水)「しんぶん赤旗」

府立大学改革案を発表

党大阪府委知識人部が提案


 日本共産党大阪府委員会知識人部は一日、府立の大学改革提案「大阪府の『大学改革』で府立の大学はどうなるのか――府民の立場からの大学改革とは」を発表しました。

 大阪府はことし八月、府立三大学(府立大学、女子大学、府立看護大学)を統廃合し、女子大を廃止する「府大学改革基本計画案」を発表。開会中の府議会にはかり決定しようとしています。

 「提案」は、「計画案」について、大学関係者の合意もなく府民の意見を尊重せずに性急、強引にすすめたものと批判。求められているのは、老朽化した施設の改善や授業改善などだと提案しています。

 府の「計画案」の重大な問題点として、(1)府立三大学統廃合による女子大の廃止や教職員の大リストラの強行(2)「法人」化で学術・教育の自由な発展がそこなわれる(3)教職員の「非公務員」化で教育研究に悪影響がもたらされる(4)「受益者負担」で学費大幅値上げの可能性があるなどを指摘しています。

 「計画案」は撤回し、府民の立場から大学改革を検討すべきとのべ、(1)「大学の自治」を尊重した財政支援のルールを確立し、府立の大学の教育・研究条件の抜本的な改善をはかる(2)「府民の共通財産」にふさわしい大学改革として、学生教育の重視と自由で創造的な研究の振興(3)府民の学費負担を減らす方向に踏みだすことなどを提案。府の「大学改革」から府立の大学をまもり発展させるための共同のとりくみをよびかけています。

 


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