日本共産党

2002年9月20日(金)「しんぶん赤旗」

全療協と党国会議員懇談

ハンセン病療養所

夜間職員増やして


写真

全国ハンセン病療養所入所者協議会と懇談する日本共産党ハンセン問題プロジェクトチーム=19日、東京・衆議院第二議員会館

 全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協、伊藤文男会長)と日本共産党ハンセン問題プロジェクトチームの懇談会が十九日、東京・衆議院第二議員会館で行われました。

 ハンセン病元患者の切実な願いを、来年度予算に反映させようと開かれたもの。

 全療協からは、青森市から駆けつけた伊藤会長、神美知宏事務局長、平野暉人(あきと)、森田隆二両中央執行委員らが出席。日本共産党は、小沢和秋、木島日出夫、瀬古由起子、山口富男各衆院議員、林紀子、小池晃両参院議員が参加しました。

 国の責任を認めた昨年の判決以降も、ハンセン病元患者をめぐる現状は深刻です。全療協代表らは、高齢化が進む元患者の施策充実の緊急性を指摘。「(概算要求には)判決の内容がまったく反映されていない。あの判決はなんだったのか」の悲痛な声が聞かれました。

 予算要望では、療養所の不自由者棟で夜間看護・介護の職員増員を強く求めています。「不自由者棟の平均年齢は八十歳近く。夜中に倒れても朝まで気づかれずに手遅れになったり、失禁しても朝まで放置される深刻な事態が起きています」と神事務局長。国家公務員の削減計画や入所者減を口実に増員しない実態が紹介されました。

 肝炎ウイルスの抗体陽性者の比率がきわめて高いことから、代表らは緊急の肝炎対策を求めました。

 


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