2002年9月19日(木)「しんぶん赤旗」
【ローマ17日島田峰隆】イタリア司教会議の代表でローマ法王の顧問でもあるルイニ枢機卿は十六日、米国が検討するイラク攻撃は「受け入れがたい人的犠牲、中東地域全体とあらゆる国際関係を不安定化させる重大な影響をもたらす」と述べ、米国による「先制的戦争」への反対を言明しました。
同枢機卿はイラクへの監視は必要だとするものの、国連の役割を重視することも求めました。
バチカンのトーラン大司教(外務局長)も十日、攻撃は「国連の枠組みの中で下される決定で行うこと」を求めるなど、カトリック関係者の間で先制攻撃に反対する発言が相次いでいます。