日本共産党

2002年9月7日(土)「しんぶん赤旗」

「知の拠点」として大学は

法人化準備、文科省を批判

全大教教研集会


 国立大学の法人化準備を文部科学省がすすめる中、「『知の拠点』としての大学の課題と展望」をテーマに、全国大学高専教職員組合(全大教)第十四回教職員研究集会が、六日、岡山大学で開かれました。

 開会集会には、全国から二百人余が参加。主催者を代表して糟谷憲一全大教委員長があいさつし、「文科省の『大学の構造改革』は大学の総合的発展とは大きく異なる」と批判、「高等教育の充実を求めて政府、国会に働きかけ、各大学当局にも大学自治を守る立場から対応し、改善をかちとろう」とよびかけました。

 開催地としての歓迎あいさつをした河野伊一郎岡山大学長は、国立大学協会理事の立場から「文科省は、国会でも議論されていない法人化の準備を各大学にいってくる、それなら必要な情報をもっと提供すべきだ」と表明、「組合からの意見も聞き、協力して大学をよくしたい」とのべました。

 この後の基調報告をうけて八日までの三日間、分科会が開かれ、七日午後の全体会では「日本経済の現状と大学の課題・展望」と題して、伊藤正直・東京大学大学院教授の記念講演が行われます。

 


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