日本共産党

2002年9月1日(日)「しんぶん赤旗」

選挙戦躍進へ「元気がでた」

おもしろい、新しい変化を実感

全国地方議員代表者会議 分散会から

 日本共産党全国地方議員代表者会議二日目の八月三十日、九つの会場にわかれておこなわれた分散会では、地方政治のおもしろい情勢や党の値打ち、悩みや本音が率直に出し合われ、心の通い合う討論が展開されました。その一端を紹介します。


県議、政令市議 発言力増した党議員団が政治を動かす

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笑いと涙の発言にわく県議、政令市の分散会

 県議、政令市議の代表百十人が参加した分散会では十七人が発言。その多くが三年前のいっせい地方選挙で議席倍増などの大躍進を経験した自治体だけに、この三年間に大きな党議員団の力を駆使して政治を動かしてきた経験が、豊かに語られました。

 埼玉県の高原美佐子県議は、前回五から十議席に躍進した党議員団が、不況から県民のくらしを守り、財政の逆立ちをあらためる運動と論戦を前進させている経験を生き生きと報告しました。

 福島県の阿部裕美子県議は前回五人になり交渉会派入りした党議員団が、住民のための施策の前進、大型公共事業の転換、原発問題などで知事の姿勢を大きく変え、自民党県議からも「最近知事は、ずいぶん共産党に接近したな」というぼやきもあがっていることを報告しました。

 前回八年ぶりに党議席を回復、一気に二議席を得た大分県の堤栄三県議は、「(議席)ゼロから二なのだから二倍ではない。無限大の可能性だ」という励ましを受けて、自民党の質問制限をはねのけて議会での発言力を増している経験を報告。やはり前回ゼロから二議席を獲得した福井県の佐藤正雄県議も、むだづかいの空港計画を中止に追い込むなどの成果をあげているとのべました。

 前回躍進した日本共産党にたいする公明党・創価学会をはじめとした反共攻撃も激烈です。

 兵庫県の井村弘子県議は、前回議席倍増の十四議席、その後の補選勝利で十五議席となった日本共産党を追い落とそうと、青年支部の党員の自宅に「共産党は出て行け」という張り紙を張るいやがらせがあるなど、異常な攻撃がかけられていることを報告。「卑劣な攻撃を打ち破り、必ず前進したい」と決意をのべて大きな拍手を浴びました。

 住民の期待にこたえる大きな議員団を実現するためには、党勢拡大で大きな前進を築くことが共通の課題として強調されました。

 広島市の村上厚子市議は、自分の選挙区内の六つの居住支部がなかなか元気がでない状況にあることを紹介して、「生活相談の解決に支部員といっしょに取り組んだり、訪問するなかで、少しずつ支部がかわりはじめている。県議二、市議八議席獲得を必ず実現するとのべて、自分で自分の首をしめます」という発言に、明るい笑いと、共感の拍手が起こりました。

 愛知県の岸野知子県議は、地域の公共交通の要求、下請け代金不払い問題、食の安全問題などをとらえて五千軒を訪問する目標をたて、すでに千七百軒を訪問したといい、「いままでは人見知りをするたちでしたが、大運動のなかで地域のだれとも話ができるようになった。なにがあっても、支部が私を守ってくれるという確信をもってしっかりすすんでいきたい」とのべて、共感の拍手に包まれました。


駅に立つのが楽しい

 「駅に立つのが楽しい」。こう発言したのは大阪・和泉市の早乙女実議員。毎週四日、二つの駅頭で一人で二千枚のミニニュース(B5判表裏二ページ)を配布し続けています。四期目の早乙女さんは、これまで十四年間で六百号を超えました。これまで、何回かニュースを合本にして、二千部を地域に全戸配布もしてきました。「一枚のニュースだと捨てられることもありますが、これだと読んでもらえます」

 ニュースは議会報告を中心に、行政視察、勉強したことなど、議員の政務調査費を使って知った情報は必ず載せてきました。生のデータも紹介し、「みなさんはどう思いますか」と、ともに考える姿勢を貫いているのも特徴。配布中にも生活相談や、行政への苦情も持ち込まれます。苦情については、行政に照会して回答を次号のニュースに掲載します。「しんぶん赤旗」の読者が増えることもあります。「住民とのキャッチボールですね」と、早乙女さん。

岡山県で“不思議”なことが…

 岡山県の武田英夫県議は、最近の県議会で、知事の提案した問題に、日本共産党が大きな拍手をおくり、自民党がブーイングするという“不思議な事態”が起きていると発言、注目を集めました。

 岡山県政は、大型開発を優先して福祉充実に背を向けているなど自民党政治を基調としています。

 しかし、有事法制については、知事が地方自治体の立場から疑義をなげかけるコメントを出しました。日本共産党が賛意を表したのにたいし、自民党は「国のやることに文句をいうべきでない」と批判しました。

 また、知事は三十五人以下学級実施を表明したのにつづいて、県内のダム計画の中止も表明。ダム推進派の自民党からごうごうたる非難があがりました。

 武田県議は、「地方自治や県民のくらしを少しでも考えれば、自民党政治の枠のなかではどうにもならなくなっているということではないでしょうか」とのべ、会場では深くうなずく人たちの姿もみられました。


市議、区議 団の力量高めて住民の要求実現

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市議、区議が豊かな経験を交流

 全国の市議、区議の分散会は三つの会場でおこなわれ、議員や予定候補者ら四十七人が発言しました。

 どの分散会場も、日ごろの議員活動について、ユーモアたっぷりに語る議員に共感の大きな拍手が送られ、悩みや戸惑いを声を詰まらせながら語る新人議員には「がんばれー」の温かい激励の声がとびました。

 発言の多くは、自民党・公明党などによる反動支配のもとで、自治体が自治体でなくなる変質が進む市や区で、日本共産党議員・議員団がそうした変質、攻撃と真正面から対決しながら、住民と力をあわせた道理ある論戦と活動で、信頼をひろげ、多くの実績をあげている姿を生き生きと浮き彫りにしました。

 奈良市の西本守直市議は、市議団(八人)で「たたかいの組織者になろう」と、公立病院存続や平城宮遺跡破壊の高速道路反対など幅広い市民要求を積極的にとりあげ、要求実現の市民運動を組織し、励ます議員活動に取り組んできた経験を報告しました。

 市議団の調査能力を発揮して、財政難を口実にした市の暮らし、福祉切り捨ての不当性を明らかにした財政分析は、多くの市民団体に喜ばれ、大きな励ましとなったとのべました。

 きびしい財政事情のなか、日本共産党の政策能力を発揮して、公共工事の単価見直しを進めさせた愛知県江南市の東義喜市議や東京都狛江市の田辺良彦市議の発言も注目されました。

 革新・民主区政の奪還への決意を表明した東京都足立区の大島芳江区議は、与党から野党に変わっても、住民の目線で区民要求をとらえて、政策化し、その政策をもとに、世論と運動を広げていくために力を尽くす大切さを強調。そうした取り組みを通して広がった条件を生かして、「自治体らしい自治体を取り戻すために、党勢を大きくするためにがんばっている」と報告しました。

 一方、地方議員としての悩みも率直に語られました。

 三重県尾鷲市の磯崎真市議は四年前の八月に移住し、その後の市議選で初当選。採算の見込みのない大型の活魚センター建設を断念させるなどの実績をあげたものの、「新人議員としての悩みもあって元気がなかった」と告白。しかし、志位委員長が全国の地方議員からの悩みに真剣に答えてくれたことに感動した磯崎市議は「党中央がすみずみの意見を聞き、いっしょに考えてくれることがわかって、元気が出ました」と話すと、先輩の女性議員から「私も同じような悩みをもってきた。がんばろう」とエールが送られました。

 志位委員長の「党勢拡大の上げ潮のなかで、選挙をたたかおう」との呼びかけにこたえる発言も相次ぎました。

 夫とともに、週六日街頭演説に立っている岡山県笠岡市の樋之津倫子市議は、街頭演説先でさまざまな要求が寄せられ、歩道改修など要求実現がきっかけで党員や「しんぶん赤旗」読者の拡大が進み、党支部の活性化につながっている様子を発言。共感の拍手に包まれました。

 「今月の党勢拡大の私の目標をやりきって参加しました」と切り出したのは、長崎県佐世保市の市議候補の山下千秋さん。三年前の選挙で共倒れ、議席空白になりました。空白克服に向けて、「何としても上げ潮で」「ためらわずに拡大」をモットーに党勢拡大に取り組み、佐世保市の党組織は九カ月連続で増勢をつづけています。

 愛知県一宮市の小島尊司市議は地域の党支部と協力して年間二百部を超える読者拡大など党勢拡大に持続的に取り組み、二〇〇〇年十一月の党大会以降、党支部員を二・五倍化した経験を報告しました。

 これまで八百枚しかまけなかったビラ配布が二千五百枚になり、新入党員が日刊紙配達の専任配達を引き受けてくれるなど活性化。「昨年の参院選で得票目標を超過達成することができた。選挙勝利のためには、党勢を大きくして磐石の基盤を築くことが大切。党勢拡大が快感になっている」との発言は、参加者に深い感銘を与えました。

 また、公明党・創価学会の異常な反共攻撃とのたたかいでは、大阪府東大阪市の岡崎修市議が市長選・市議補選の教訓を報告しました。

 四年間の民主市政で多くの実績を築きながらも、それを支える日本共産党の勢力が大きく後退していたことが、民主市政を守れなかった大きな要因だったと発言。「公明党の反動的企てと組織に負けない大きな組織をつくりあげたい」と決意をのべ、共感と激励の拍手をあびました。


町議、村議 本音ぶつけ展望語り合う

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心を通わせて語り合う町村議

1人の議員でも数々の実績

 町・村議の分散会は五会場に分かれてひらかれ、七十三人が発言しました。

 町村議会では、党の議席が一人のところでも、数々の実績をあげています。

 「保守の町で共産党議員が一人しかいなくても住民と手を結ぶなら大きな変化が起きる」と話したのは、鳥取県東伯町・青亀寿宏議員。BSE問題で、地元JAの幹部が自民党の国会議員に陳情にいったら、机に戦闘機のプラモデルが並べてあって、「テロ問題がかたづいてから」と言われ激怒したことを紹介。さっそく要望を聞く会を開くと、自民党県議のJA組合長が中林よし子衆院議員に陳情。「『自民党が共産党に陳情』と大評判になった。合併問題でもこの広がりが大きな力になり、住民投票条例のための直接請求を提出した」と発言しました。

 山形県藤島町の加藤鉱一議員は、学校給食の民営化をめぐって保守の議員と一緒に調査や学習を続け全員一致で「公設直営」に変えた経験を述べ、「住民の要求を解決するには、保守系も含めて学んで、住民の立場に立たせないとだめだ」と発言しました。

 香川県飯山町の中谷真裕美町議(35)は、保守系議員などによる常任委員会で発言させないなどの非民主的運営が横行するなか、住民の運動と結んで、乳幼児医療費の窓口払い無料化の実現にこぎつけました。

 地域のお母さんたちと一緒に、請願署名を集め、議会に提出したところ「同じ提案があると思うので、請願は取り上げないと思う」という思わぬ妨害に直面。中谷さんは、地域の議員団会議に相談し、「請願は憲法で保障された国民の権利」ということに確信をもち、議会で訴え、請願を採択させました。「住民と一緒になって願いを実現する活動を、これからもっとしていきたい」と胸を張りました。

 山梨県若草町の亀ケ川正広町議は、四年前の選挙で、一歳八カ月の娘さんを抱えながら移住し、十六年ぶりに空白を克服しました。当選後は、アンケートなどで要望を聞いて、議会でとりあげ、民報で返すという「住民との双方向型、循環型」の議員活動を徹底。国保料や保育料の引き下げ、保育時間の延長などの実績をあげました。

合併押しつけに反対

 町村合併問題について各分散会で多くの発言がありました。

 「合併問題では他のところのような複雑な経過はとっておりません」と発言して笑いを誘ったのは福島県矢祭町の圷(あくつ)豊明町議。

 「保守の真ん中の人」といわれる町長が、地方自治と人権を守るという点で、合併で国の押し付けに反対したことに情勢の大きな変化を感じると発言。商工会の理事なども参加した合併問題の学習会で、合併はやむを得ないといっていた議員も変化し、議会が全会一致で合併をしない宣言を出したと経過をくわしくのべました。

 「政令市になりたい金沢市から合併せよという圧力が強まっている」という石川県野々市町の岩見博町議は「町長は自民党だが、その町長と一緒に合併反対でたたかっている。県議会で知事が町長と金沢市長の間をとりもつなどと発言したため、『民報』や木島日出夫衆院議員事務所の合併問題特集号をつづって全町会長に届けたが好評で、あとから訪ねた半分以上が日曜版をとってくれた。九月十七日には野々市町の発展を考える会も発足させる」とのべました。

 市町村合併問題では、このほか香川県綾歌町、三重県海山町、長崎県上対馬町、岐阜県の北方町、広島県東城町や佐賀県相和町、滋賀県びわ町、奈良県大淀町、宮崎県高鍋町の議員など多くが発言しました。どこでも住民の合意によるべきだと、保守系議員とも共同をすすめている経験が報告されました。

「解同」とたたかって

 公共工事の五〇%を「解同」(部落解放同盟)系の企業一社が受注していた徳島県川島町に空白克服で挑んだのは、高木純町議です。

 党支部もないところで当選をかちとり、町長とも協力しながら、百条委員会の委員長として、不正を告発し、「解同」を壊滅状態に追い込んだと発言。党建設にも努力し現在は六人で支部会議が開けるようになったとのべました。

支部、議員団とともに

 兵庫県黒田庄町の久下弘町議は、不公正な同和行政を廃止し、一般行政に移行してきた東野町長が二月、前回得票に二百票上積みし大差で勝利した町長選挙にふれ、「党員町長を再選させながら党が本当に小さい」と発言。学習、党勢拡大、与党議員としての努力などを語りました。

 佐賀県北茂安町の大森斉町議は「八月二十五日の補欠選挙で一騎打ちを制して新人女性候補を当選させ、議案提案権を得た」と報告。三十五人以下学級実現の請願署名などに熱心にとりくみながらも、支部会議にもたまにしかこなかった女性が党公認候補になる決断をするまでを語り、「支部は宝。党員は必ず立ち上がりたたかってくれる。どんなに保守がつよいところでも党ががんばれば支持は広がる。反共主義には負けてはならない」とのべました。

 北海道由仁町の大竹登町議は「南北空知は島根県と同じ広さ。炭鉱と農業の町でかつては七十五万人いたが、いまは三十万人と過疎が進んだ。自民党の悪政の集中点ともいえる。議員団支部をつくり共同で宣伝カーもだしたが、三日間の走行距離は三百七十キロを超えた。議員が互いに励ましあい、連帯感も生まれてきた」と発言。「しんぶん赤旗」読者も有権者比2%突破へがんばるとのべました。

女性議員の活躍

 大阪府島本町の河野恵子町議は、昨年九月のテロ事件のあと、党の女性議員二人が市民派、自民、公明などの女性議員八人に共同で「テロも戦争も許さないアピール」をだそうと働きかけた経過を話し、そのときは実現はしなかったが、有事法制反対での共同宣伝などにつながったと報告。「反戦平和、男女平等を貫いてきた党をバックに議員活動をしている」とのべ、大阪十区衆院補選勝利へがんばる決意と支援を訴えました。

党勢拡大

 党勢拡大でも活発な発言が続きました。鹿児島県末吉町の徳峰一成議員は、二十年来「毎月へらさず前進」を合言葉に取り組みを進めてきた経験を発言。支部とよく相談して減紙を上回る目標を決め、「いわれたらやるのではなく、創意ある活動」で、絶対にやりきるために、学習や宣伝を重視して支部と一緒に議員が奮闘していると報告しました。

 全国一、党議員のいない空白自治体が多いという熊本県。小国町の武宮憲之議員は、四年前に移住して空白を克服しました。この四年間で党員を四倍、日曜版読者を六倍にしました。「入党すると紅白まんじゅうを支部の人全員に渡し、お祝いします。だから、紅白まんじゅうを買いに行くと、まんじゅう屋さんが『また入党者がでたか』」。会場は大爆笑。支部は、隣町にも候補者をたて空白克服をすると決めています。「郡内の空白自治体をなくすために全力をあげたい」と述べ拍手が送られました。島根県湖陵町の西原正士議員も、「いつもいつも大運動」と読者にした人との対話の内容を記録、地図に読者を一軒づつ書き入れている経験を発表しました。


上水道工事町民負担なし

 「上水道は配管工事を含めて蛇口まで町民負担はありません」。秋田県稲川町の古関和子議員の発言に会場から、「ほー」という声があがりました。

 稲庭うどんで有名な同町は、党員町長が誕生した湯沢市の隣町です。五年前、業者と癒着した腐敗町政を断ち切り民主町政を誕生させました。「いま町は、トイレの改善も含めて下水道も自己負担なしにする取り組みをすすめています」と古関さん。「党議員は少なくても町民の暮らしを守るためにがんばりたい」

新人議員の悩み

 「七月に現職議員の議席を引き継ぎ、堂々と最下位当選を果たしました」と名乗りをあげた徳島県日和佐町の京野壮一町議。学生時代から旅が好きでアジア各地を訪ね、三十歳まではお金をためては旅をする生活を考えていたところ、“かっぱのげんさん”(徳島県在住の党員で、子どもたちに自然の豊かさと遊ぶ楽しさを伝えている山内満豊さん)に出会い、入党し、直後に町議選に立ったユニークな経歴を披露しました。「政治家では志位さんが一番好きだし、げんさんも好きだったので入党しました。名誉のためにいうが、選挙で保守や公明に入れたことはない、ずっと共産党に入れてきた」と語り、会場の笑いを誘いました。

 しかし、こんな重責に耐えられるのかと悩んでいるので、発言通告のテーマを「新人議員の苦悩」と書いたら、先輩議員に「おまえはまだ苦悩するところまでいってないだろう」といわれたと話して、またまた笑いと激励の拍手に包まれました。

 


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