2002年7月30日(火)「しんぶん赤旗」
【ロンドン28日田中靖宏】英労働党左派の運動家トニー・ベン元国会議員は二十六日の英紙モーニング・スターへの寄稿で、米政権による対イラク軍事攻撃と英軍の加担が差し迫っていると警告、不法な戦争を阻止するため手段を尽くして立ち上がろうと呼び掛けました。
ベン氏はこのなかで、ブッシュ政権が国連安保理の承認なしで始める対イラク軍事攻撃は国連憲章と国際法に違反した「侵略行為」になると指摘。ブレア英政権がこれに加担してイラク市民を殺傷すれば、国際法上もモラルの上からも取り返しのつかない誤りを犯し、英国民の信頼を裏切ると強調しました。
米計画は、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器の開発を続けているなどとして攻撃を開始し、大規模空爆に続いてイラクへ二十万以上の地上軍を投入してフセイン政権を打倒するというもの。英国の世論調査では半数以上が反対しています。
ベン氏は、いったん戦争が始まれば、戦場の兵士を支援する国民感情によって阻止が難しくなると指摘。議会が休会となるこの夏に議員が先頭になって反戦世論を盛り上げようと主張しました。
また南アフリカ共和国のマンデラ前大統領や米国のカーター元大統領、国連人権高等弁務官事務所のロビンソン高等弁務官やガリ前国連事務総長らに対し、国連憲章の尊重と戦争回避の力強い声明を出すよう呼びかけました。