日本共産党

2002年7月27日(土)「しんぶん赤旗」

このまま引き下がれない

医療改悪強行可決

地元に帰ってすぐ宣伝

国会要請参加者


 「与党は自らの墓穴にまた一歩近づいた」―。与党が単独で参院本会議を開き医療改悪法案を強行採決した二十六日、人々の怒りが国会を包みました。


写真
医療改悪法案強行採決の抗議に集まった人たち=26日、参院議員面会所

 午後三時、参院本会議の開会を告げるベルが鳴りました。与党議員、坂口厚生労働相に続き、単独開会のベルを押した倉田寛之議長が入場。与党席から拍手がわき「ごくろうさま」「名議長!」の声が飛びます。医師出身議員など自民党の九人が欠席するなか、法案は採決されました。

 与党の暴挙を、傍聴席の約六十人が険しい表情で見つめました。「本会議を開かないで」と朝から議員会館を回った埼玉県のみさと協立病院の臨床心理士・依田由美さん(39)は唇をかみました。「すごくくやしい、これが国会なんですか。命にかかわる悪法を民主主義のルール無視のやり方で成立させるなんて。千円握り締めて『これで治療して』というお年寄りがいるんです。『はい、そうですか』と改悪を実施させるわけにはいかない。ひっくり返すたたかいをやりたい」。涙をぬぐいます。

 顔を真っ赤にして傍聴席から出てきた横浜市の伊藤富栄さん(78)。「横暴もいいとこ。こんなの民主主義じゃない。早く選挙やってこんな国会を変えないと、とんでもないことになるよ。公明党の公約違反にも審判を下さないとダメだ」

 参院本会議終了後の参院議員面会所。日本共産党の市田忠義書記局長の話に拍手でこたえた山梨県の巨摩協立病院職員の横内広志さんは「全野党が欠席し、与党からさえ欠席者が出たということは、内容もやり方もいかに道理がないかということ。地元に帰ってすぐ暴挙を宣伝し、解散・総選挙に追いこむたたかいを始めたい」と話しました。

 六月中旬から連日、国会前で座り込んだ東京民医連事務局員の逸見昌則さん(41)は、「大勢の若い職員が署名や議員要請にとりくんで成長したし、医師会や老人クラブとの共同も進み、たたかいの基盤も広がりました。これを基礎に改悪を実施させない取り組みを強めたい」と語りました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp