日本共産党

2002年7月23日(火)「しんぶん赤旗」

リンパ浮腫治療の弾性ストッキング

薬事法の指定は可能

児玉議員に厚労相答弁


 乳がんや子宮がんの手術でリンパ節を切除したことで、手足などがむくむ「リンパ浮腫(ふしゅ)」。治療の中心でありながら保険適用されない弾性ストッキングなどについて坂口力厚労相は二十二日、「(治療に)必要なものは必要としなければならない」とのべ、薬事法の特定保険材料の指定が可能との認識を示しました。

 衆院決算行政委員会第三分科会で、日本共産党の児玉健次議員の質問にこたえたもの。むくみを押さえ、マッサージ効果がある弾性ストッキングやスリーブに対してこれまで厚生労働省は、「審美目的」「痩身(そうしん)用」との理由から健康保険の適用とすることを認めず、患者は年四万〜十万円もの個人負担となります。

 児玉氏は、ヨーロッパの多くの国がリンパ浮腫の治療を保険適用としていることを紹介、現状認識をただしました。坂口厚労相は、「リンパ浮腫の場合にも、(薬事法の)申請がされれば、時間がかからずに可能になるのではないか。(保険適用については)そうした暁に、どうするかという判断だ」と答えました。厚労省の宮島彰医薬局長は薬事法の指定について、「申請資料は、海外で実施されたデータでも使用できる」と答弁しました。

 傍聴にかけつけた患者団体「リンパの会」会長代行の神保キサエさん(69)の話 薬事法指定が可能との考えを大臣が明言したことは大きい。三年前に児玉さんが初めて国会で取り上げてくれてから、やっとここまできたという思いです。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp