日本共産党

2002年7月22日(月)「しんぶん赤旗」

日本共産党国会議員の質問

水増し公的資金返却せよ

参院委で小池議員 破たん信組・信金問題追及


 日本共産党の小池晃議員は五日の参院金融問題特別委員会で、破たんした信金・信組の受け皿金融機関に贈与される公的資金の水増しのしくみを追及しました。

 千葉・船橋信用金庫(ふなしん)の場合、破たん処理に投入した八百十一億円の公的資金のうち、四百六十億円が受け皿金融機関に金銭贈与として渡ります。小池氏はこの多額な金銭贈与が、引当金の積み増しや担保評価の引き下げによる水増しであり、適正に算定すれば金銭贈与が百五十億円以上減らせるとして、見直しを求めました。

 また、ふなしん職員の住宅ローンが「破たん懸念先」に分類されたことについて、受け皿金融機関に再雇用された職員の分は債務者区分を見直せば正常先になるとして「そうなれば引当金は返却されるのか」とただしました。松田昇・預金保険機構理事長は「区分が変われば(引当金)減額などの措置を取る」と答弁しました。

 小池氏は、一九九五年以降に、金銭贈与額を破たん処理後に修正した減額分が0・8%にすぎないことをあげ、「一度公的資金を入れた後でも余分なものは返還させるべきだ」と主張しました。

 


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