日本共産党

2002年7月11日(木)「しんぶん赤旗」

韓国・女子中学生れき殺事件

米軍は裁判権引渡せ

国会議員、市民団体、遺族が共同声明


 在韓米軍車両が女子中学生二人をれき殺した事件で、韓国の与野党国会議員、市民団体活動家、遺族が九日、国会議員会館で集会を開き、米兵の身柄と事件の刑事裁判権を韓国側に引き渡すよう在韓米軍に求める共同声明を発表しました。二十一人の与野党議員は十日、宋正鎬法相に対し、韓国政府が米軍に裁判権放棄を公式に要請するよう求めました。

 中心になっている野党ハンナラ党の金元雄議員、与党・新千年民主党の任鍾皙議員らは、米兵を韓国の裁判所で裁くことを求める国会決議案を提出する予定です。

 九日の集会は、金議員が会長を務める超党派議員団体「国と文化を考える会」が、市民団体と遺族に呼びかけたものです。事件の真相究明と米兵の処罰を求める声が、政界にも急速に広がっていることを示しました。

米軍地位協定が…

 事件は米軍の訓練中に発生したため、“公務中の刑事事件は米軍に一次裁判権がある”とする米軍地位協定の規定により、米軍がすでに関連米兵を過失致死容疑で起訴、裁判権放棄の意思がないことを示しています。

 共同声明は、事件の真相解明が困難に直面している根本的な原因は「歴史的に作られ制度化された不平等な韓米関係にあり、在韓米軍に治外法権的な地位を与えた米軍地位協定にある」と指摘。事件が「対等な韓米関係への出発点になるべきだ」と主張しています。

 そのための要求として、ブッシュ米大統領の謝罪、加害者の処罰と遺族への補償、裁判権の放棄、事件を起こした部隊が駐留する基地「キャンプ・ハウズ」の閉鎖、韓国側の司法権を強化するための地位協定改定をあげました。

私は活火山になる

 れき殺されたシン・ヒョスンさんとシム・ミソンさんの両親が集会に参加しました。遺族代表としてあいさつしたシンさんの父、シン・ヒョンスさんは、「子を失った父が、今なにを言えるでしょうか。事実を教えてほしい」とだけ語り、言葉を詰まらせました。

 金議員は、「米国とはいったい私たちにとってどういう国なのか。いま国民の間に反米感情が起こらなかったら、果たして生命力のある独立国の国民といえるだろうか」と怒りをあらわにし、「私は不平等な韓米関係の土台を崩す活火山になるつもりだ」と力を込めました。

 


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