日本共産党

2002年7月7日(日)「しんぶん赤旗」

今週の国会

与党、悪法審議を加速

会期末をにらみ攻防


 国会は今週、自民、公明、保守の与党三党が、郵政関連四法案の衆院通過を弾みに一連の悪法の審議を加速させようとしています。三十一日の会期末を控え、日本共産党は悪法を廃案にするために全力をあげます。

 五日の衆院総務委員会で可決された郵政関連法案は、九日に衆院本会議で採決されます。与党は十日にも、参院本会議で趣旨説明・各党質疑を行おうとしています。

 有事法案は、三日に五月末以来一カ月半ぶりに衆院特別委員会で法案質疑が行われました。今週は、理事会、委員会の日程ともまだ決まっていません。しかし、自民党の久間章生筆頭理事は、地方公聴会・参考人質疑の開催を同特別委理事会で繰り返し求めています。

 三日に開かれた自民党の国防関係三部会では、「有事法制は最重要法案であり、何としても今国会で成立を期すべきだ」との意見が相次ぎました。

 保守党の野田毅党首は同日の記者会見で「衆院で継続(審議)にし、次期国会での成立をめざして再スタートするのは一つの考えだ」とのべ、今後に火種を残す検討も始まっています。

 二日に参院厚生労働委員会で審議入りし、四日にも質疑が行われた医療改悪法案は、九日に法案質疑、十一日に医療事故問題での参考人質疑と法案質疑を予定しています。

 四日の質疑では、自民党議員が、医療費三割負担などに反対する質問を行いました。今週を入れて会期末まで残り四週間足らず、与党にとってはまさにギリギリの日程です。水面下では中央公聴会設定の動きもとりざたされています。

 個人情報保護法案に関連して、防衛庁リスト問題などとも絡み、施行期日(八月五日)が迫る住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の凍結問題が大きく浮上し、そのための立法措置についての与野党折衝がすすめられています。

 法に触れる行為をしたが心神喪失のため不起訴・無罪となった者の処遇に関する触法精神障害者医療・観察法案は、衆院で連合審査(法務・厚生労働)にかけられていますが、九日には参考人質疑が行われます。

 参院予算委員会は十日に小泉純一郎首相出席のもと、経済・外交・防衛問題で集中審議を行います。

 


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