日本共産党

2002年6月7日(金)「しんぶん赤旗」

有明干拓

中長期開門も視野に

中林議員の質問に 農水相が答弁


 武部勤農水相は六日の衆院農水委員会で、「(有明海で行っている)短期開門調査の結果を第三者委員会に報告し、そういうことも視野に入れてやる」とのべ、中長期開門調査も含めて検討すると初めて答弁しました。

 日本共産党の中林よし子議員が、今回の短期開門調査では海水化が不十分でデータが得られないとの批判や、第三者委員会の委員からも中長期調査が必要との声が出ていることを指摘し、中長期調査を強く求めたことへの答弁。

 武部農水相は「中長期開門調査については、防災機能や新法の動向、短期調査の結果など総合的に検討した上で、新たな検討の場で結論を出したい」と答弁。中林議員は、谷津義男前農水相が「短期だけでは科学的にも意味がない。短期だけですませるなら反対する」と発言していることも示し、中長期の調査を見送るなら、有明海の異変の解明を封じることになると批判しました。


干拓中止求め漁民座り込み 国会前

 有明海漁民・市民ネットワークは六日、与党提出の有明・八代再生特措法案(有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案)の廃案と諌早湾干拓工事中止を求めて国会議員会館前で無期限の座り込みを始めました。福岡、長崎、熊本、佐賀各県の漁民と市民が参加しています。

 座り込みに先立ち、国会内で行われた国会議員と漁民・市民の意見交換会で、漁民の橋本武さん(54)は「(同法案に)有明海の環境に悪い影響をあたえてはならないという字句文言が一つも入っていない。環境は命であり、海は生活の糧ということ考えれば黙っておれない」と訴えました。日本共産党の小沢和秋衆院議員が激励しました。

 


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