日本共産党

2002年6月2日(日)「しんぶん赤旗」

視覚障害者用の投票用紙

点字の説明つけます

宮本議員に総務省回答


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吉田さんらの話を聞く宮本議員(左端)=昨年10月5日

 点字用の投票用紙に点字で選挙名を記載することができるようになります。総務省選挙部管理課が五月三十日、日本共産党の宮本岳志参院議員に伝えたものです。

 同課は、五月下旬の全国市区選挙管理委員会連合会事務講習会、全国都道府県選挙管理委員会連合会事務講習会で報告。今後も各種講習会でひろげていくとしており、六月三十日投票の兵庫県の加古川市長・市議選挙で、点字用投票用紙への点字の記載が実施される予定です。

 これまで点字用投票用紙には、「選挙区」や「比例区」などは印刷だけで、点字での記載がなく、複数の投票を行う場合、視覚障害者には投票用紙の区別がつきませんでした。

 昨年の参院選では、兵庫県明石市の選挙管理委員会が、比例区と選挙区の投票用紙を取り違えて渡したため、視覚障害者の吉田洋氏が比例選挙で投票が無効となりました。

 昨年十月、吉田氏と全日本視覚障害者協議会、障害をもつ人の参政権保障連絡会、宮本、大沢辰美両参院議員が、改善を要請、総務省は早急な改善を約束していました。

 加古川市の選挙管理委員会によると、投票用紙の右肩の「点字投票」と印刷されている部分に、市長選挙の投票用紙には「シチョー」、市議会議員選挙の投票用紙には「シギカイ」と点字で記載する予定です。

 


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