日本共産党

2002年5月15日(水)「しんぶん赤旗」

BSE感染

紙議員 音別町を緊急調査

国は補償、支援を


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農家を訪ね不安や要望を聞き、激励する紙参院議員(右)と鈴木町議=14日、北海道音別町

 北海道釧路管内音別町で四頭目のBSE(狂牛病)感染牛が見つかった問題で、日本共産党の紙智子参院議員は十四日、緊急に現地入りし、農家や農協などを調査と激励に回りました。内山勝人・児玉健次衆院議員秘書や党釧根地区の中畑勉副委員長、鈴木義澄音別町議らが同行しました。

 高野武町長は、「町も本人(感染牛を出した農家)もショックを受けているが、本人は酪農を続けると言っている。国の支援が遅ければ(離農した)猿払村の農家のようになる。仮払いなども含め、補償、支援を急いでほしい」と要請。

 音別町農協の田井愃(ひろし)組合長は、「音別町は年間で町外に百四十〜百五十頭の牛を販売している。今回のBSE発生でその価格がダウンし、農家にしわ寄せが来るのが心配。支援措置を何とか国に要請したい」と強調しました。

 さらに田井組合長は、「感染牛と同じ年齢の牛を持っている農家は本当に不安に思っている。国の責任で、その年齢の牛を買い上げるようなことはできないものか」と要望。「(BSE問題が)国の責任だということは末端の組合員まで知っている。責任と補償をもっと強く言うべきだという突き上げもあるほどだ」とのべました。

 農家からは「農家も消費者も不安なのは、感染源が不明だからだ。感染ルートの解明を急ぐべきだ」「BSEが発生すると苦労を重ねてきた牛が『疑似患畜』として連れて行かれ酪農ができなくなる。ウイルスのような感染はしないのだから、やり方を検討してほしい」など、強い声があがりました。

 


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