日本共産党

2002年5月11日(土)「しんぶん赤旗」

国立大法人化やめよ

参院委で林議員

中期目標・計画ただす


 林紀子議員は四月二十五日の参院文教科学委員会で、国立大学の法人化問題について質問しました。

 林氏は「調査検討会議の法人化の最終報告」にある大学の中期目標、中期計画の作成について「尊重とか、配慮を言うが大学の意向を百パーセント受け入れるということか」とただしました。文部科学省の工藤智規高等教育局長は「丸のみというわけにはいかない」とあくまで文部科学相が策定するという考えを示しました。

 林氏は、中期計画の内容として「(学生に)入学時と三年進級時にTOEFL(英語検定試験)の受験を課し、三年進級時に上位半数の平均スコアが六百点になるようにする」「教授会の審議事項を見直すとともに、所要時間の縮減を図る」ことなど事細かに例示としてあげていることを指摘。「こんなことまで、いちいち、大臣の認可をうけて、しばられるのか」と質問しました。

 工藤局長は「あくまで例示」としながらもその内容を否定しませんでした。また、国立大学が法人化した場合、他の一般の独立行政法人と同様に総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会の評価も受け、事務事業の改廃について勧告をされることを明らかにしました。林議員は「なにが何でも独立行政法人化というやり方を改めるべきだ」と主張しました。

 


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