日本共産党

2002年5月11日(土)「しんぶん赤旗」

組合側の勝利和解

ほるぷ争議

会社が解決金支払い


 児童書などの販売、出版をおこなっていた株式会社ほるぷの再建をめざしてたたかってきた全印総連(全国印刷出版産業労働組合総連合)ほるぷ労働組合(組合員数四十九人)は十日、東京都地方労働委員会の立ち会いのもとで、日販とその子会社・株式会社エヌ・エー・シーと和解しました。

 組合側の勝利和解となるもので、(1)会社側は組合にたいし解決金を支払うこと(2)エヌ・エー・シーは、ほるぷ労働組合が設立した「全国ほるぷ」を他の取引先と同等の条件で取り扱うこと――が決まりました。

 ほるぷは一九九九年年末に、自己破産を申し立てて倒産。九百九人いた全従業員が解雇されました。

 六三年に創業したほるぷは、出版不況のなか一九八〇年代には日販の支配下におかれ、日販はほるぷからの債権(約九十億円)を九六年度末までには回収。その後もほるぷが取り扱う全商品の定価の3%を手数料として吸い上げ、ほるぷを倒産に追い込みました。

 和解調印したほるぷ労組の小峰賢治委員長は「私たちが設立した『全国ほるぷ』を、民主的な労使関係をもつ、すばらしい会社として発展させていくために、がんばる」とあいさつ。ほるぷ争議支援共闘会議の山口光昭議長(前全教委員長)は「日本の出版文化を守って、いっそうがんばってください」と激励しました。

 


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