日本共産党

2002年5月9日(木)「しんぶん赤旗」

井上前議長の喚問

参院野党4会派が求める

本会議で辞職許可


 井上裕前参院議長の議員辞職が八日、参院本会議で許可されました。井上氏は前政策秘書らが公共事業口利き疑惑で逮捕されたことを受け「政治的、道義的、社会的責任を取る」として議員辞職願を参院議長に提出していました。

 この問題について、日本共産党、民主党、国改連(自由党、無所属の会)、社民党の参院野党四会派は同日午後、共同記者会見し、声明を発表しました。

 声明は、井上氏が議長在任中の四月十八日、各会派の代表者会議を招集し、自身と政策秘書の疑惑関与を全面的に否定していたにもかかわらず、政策秘書らが逮捕され、井上氏本人も議員辞職という事態に至ったことは「憲政史上類をみない不祥事である」と厳しく批判。「良識の府である参議院に課せられた最重要課題」である疑惑解明と参院の権威回復のため、井上氏らの証人喚問実現に全力をあげて取り組むとしています。

 日本共産党の吉岡吉典参院議員は記者会見で、参院では一度も井上氏本人を直接ただす機会が持たれていないことは重大だと指摘。また、井上氏の議長就任の際、同氏を推薦し各会派に協力要請した自民党は、疑惑解明の責任が最も大きいと強調しました。

 


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