日本共産党

2002年4月24日(水)「しんぶん赤旗」

米軍機が強行着陸

沖縄・下地島空港

県、町民の声無視

伊良部町議会が抗議決議


写真
強行着陸した米海兵隊の空中給油機と大型ヘリ(中央向こうは日本航空の訓練機)=22日午前10時、下地島空港

 在沖米海兵隊普天間基地所属のCH46E型ヘリとKC130空中給油機が、民間航空機訓練飛行場の沖縄・下地島空港(伊良部町)に、地元住民や県の強い反対を押しきって、強行着陸した問題で、伊良部町議会は二十三日、臨時議会を開き、米軍への抗議決議を全会一致で可決しました。

 米軍機の飛来で同町議会は一九八七年にも全会一致で抗議決議を可決しています。

 決議では、米軍に対し、「県の強い自粛要請にも応じず、町民の声を無視した飛来に懸念を持つ」「強行着陸は、軍事演習の中継点としての恒常化を図るものとして、断じて容認できない」と厳しく批判、「米軍機による空港の使用が今後一切ないように強く要求」しています。


米比演習参加の途中

 米海兵隊普天間基地の大型ヘリと空中給油機が二十二日午前十時前、沖縄県伊良部町の下地島空港に強行着陸しました。

 強行着陸したのは、普天間基地所属のCH46ヘリ四機とKC130空中給油機一機。午前九時五分に給油機が着陸、同五十分にヘリが四機編隊で飛来、給油機から燃料を補給しました。米比合同軍事演習(バリカタン2002―02)に参加するため。

 下地島空港を管理する沖縄県は「民間空港なので米軍機は、緊急時以外は原則として受け入れられない」として米軍に「自粛を要請」。米軍はこれを押し切っての強行着陸です。

 同空港は日本航空など民間機の訓練専用空港。この日、日本航空は午前九時に予定していた大型機(B767)の訓練を午前十一時に変更しています。

 現場には浜川健伊良部町長もかけつけ、ごう音をとどろかせて滑走路に陣取る米軍機を見ながら、「県も自粛をもとめているのに遺憾だ」と表情をこわばらせました。

 空港のフェンス沿いには宮古地区労や市民グループ、日本共産党の上里樹平良市議らが、「軍事演習のための米軍機飛来は許せない」など怒りの唱和をくりかえしました。

 


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