日本共産党

2002年4月17日(水)「しんぶん赤旗」

みずほ 手形でもミス

決済機能破たんの事態

社長表明 “損害の原因次第で賠償も”

参院委で池田議員追及


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質問する池田幹幸議員=16日、参院財政金融委員会

 みずほホールディングス(みずほ)の前田晃伸社長は十六日の参院財政金融委員会で、「手形決済などで一部、事務の不都合があった可能性がある」と述べ、ATM(現金自動預払機)障害や口座振替の遅延、二重引き落としのトラブルのほかに手形処理でもミスがあったことを初めて明らかにしました。日本共産党の池田幹幸議員への答弁。

 手形決算処理のミスは連鎖的な被害の拡大につながる重大問題です。みずほはこの間、利用者への情報開示の遅れが指摘されていますが、池田氏の追及まで手形処理のミスは公表されていませんでした。

 池田氏は「手形業務の遅れはないのか」と質問。前田社長は「手形決算は大半が落ちているが、入金が遅延したケースが一日、二日にあった可能性がある」と決算処理で一部ミスがあったことを認めました。

 池田氏は、前田社長が手形処理のミスを「一部」などとあいまいな表現にとどめていることについて、「ミスの発生件数がたとえ1%であっても手形、数万枚に匹敵する」と指摘。「今回の『システム障害』はまさに決済機能の破たんというべき事態だ」として、みずほの責任を追及しました。

 前田社長は「私どもが原因でお客様に損害を与えた場合には、損害を賠償する責任がある」と述べました。

 


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