日本共産党

2002年3月18日(月)「しんぶん赤旗」

中国産野菜に残留農薬

農民連調査 冷凍3品目から


 農民連(農民運動全国連合会、佐々木健三会長)は十七日までに、市販されている中国産の輸入冷凍野菜三品目から、農薬残留安全基準を最高で九倍も超える農薬が検出された、と発表しました。中国産の野菜は厚生労働省が一月におこなった貨物ごとの検査でも違反例があり、その後も改善されていないことを示しています。

 農民連の農薬残留検査は、農民連食品分析センター(東京都板橋区)が実施しました。中国産と表示がある十六品目を二月から三月にかけスーパーなどで購入、百十六の農薬がいっせいに分析できるガスクロマトグラフ機にかけました。

 その結果、十六品目のうち四品目から程度の差はあれ農薬残留が認められました。

 基準値を超える三品目のうちもっとも残留が多かったのは冷凍ホウレンソウ。殺虫剤クロルピリホスが基準(0・01ppm)の九倍(0・09ppm)もありました。ほかの冷凍ホウレンソウの加工品にも0・013ppmが残留するものがありました。冷凍枝豆は発がん性物質「フェンバレレート」が残留基準値の一・四一倍(1・41ppm)が見つかりました。

 農民連食品分析センターの石黒昌孝所長は、ホウレンソウなど冷凍品は輸入割合が高いことを指摘し、「わずかな件数の分析なのにこんなに多い違反があって驚いている。厚生労働省の検査がまだまだ甘いということを示している」と話しています。

 


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