日本共産党

2002年3月9日(土)「しんぶん赤旗」

雪印食品解散

雇用確保に尽力要請

春日部市長に埼労連など


 牛肉偽装事件に伴う経営悪化から、雪印食品(本社・東京中央区)が会社解散を決定、十日付でパート・アルバイト約千人、三月末で社員の解雇を決定している問題で、埼玉県労働組合連合会(森研一議長)、春日部庄和地域労働組合連合会(松本晃議長)、雪印食品一般労働組合(佐々木典昭委員長)は八日、春日部市役所を訪れ、三枝安茂市長に要請書を手渡し懇談、雪印食品の事業再生の方向を検討することなどを求めました。

 要請書は、雪印食品の経営の事実上の決定権をもつ雪印乳業に▽食肉偽装事件の真相と原因を明らかにし、消費者の信頼回復へ努力する▽関東工場の従業員、関連業者と従業員の雇用確保に全力を尽くすことを求めています。

 そのうえで市に(1)やむを得ず退職する労働者の再就職支援や生活保障等の対策(2)関連業者とその従業員の経営と雇用対策(3)雪印乳業に当該労組との団体交渉におうじ雇用問題と新たな事業体としての再生方策等について協議するよう働きかける(4)県と協議し、生産者、消費者、関係労働組合等と行政による協議の場を設け、事業再生への方向性を検討する――の四点を要請しています。

 三枝市長は「私も事業継続を望んでいます」とのべました。

 同日夜には、春日部市の雪印食品関東工場内で「緊急市民討論集会」が開かれました。

 


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