日本共産党

2002年2月15日(金)「しんぶん赤旗」

佐々木議員の「ムネオハウス」「ムネオ号」追求

「的を射ている」 反響続ぞく


 「仰天通称 その名も宗男ハウス」(日刊スポーツ、十四日付)「思わず共産党いいぞ!」(詩人・作家のねじめ正一氏、「中日スポーツ」同日付)――。日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が十三日、衆院予算委員会で追及した鈴木宗男衆院議員(自民)のODA(政府開発援助)私物化疑惑。マスコミがいっせいに報じたほか、政界や国会中継を見ていた視聴者の間で大反響を呼んでいます。

スポーツ紙で「共産党いいぞ!」

 十四日付朝刊の全国紙、スポーツ紙はいっせいに佐々木質問をとりあげました。

 スポーツ報知は、「ムネオハウス」の写真を持った佐々木議員の写真を大きく掲載し、「国後島に“宗男”ハウス 佐々木氏『あまりにも異常』」との見出しで紹介しました。

 スポーツニッポンは、「宗男氏 北方利用土 共産『援助を私物化』証人喚問要求」と報道。中日スポーツでは、ねじめ氏がコラムで「その追及の仕方が無駄なく、そつなく、的を射ている。思わず共産党いいぞ! と私はテレビに向かって叫んでいる」と書いています。

 全国紙五紙も報道。「毎日」は、一面トップと総合面で報じ、一面では「ODA予算 鈴木氏関与を調査へ 首相が指示」の見出しで、佐々木議員が実態解明を求めたのに小泉純一郎首相が「その通り」と答弁したことを紹介。総合面で、佐々木議員が示した、鈴木氏へのODA受注企業の献金などの調査結果を、詳しく掲載しています。

 十四日のテレビ朝日系「スーパーモーニング」は、「ムネオハウスにムネオ号? ケニア・ロシアODA疑惑 宗男議員は証人喚問か」と題し、十三日の衆院予算委員会の模様を紹介。佐々木議員の追及の映像を約三分間、伝えました。

 日本共産党本部や全国の各事務所に、国会中継を見ていた視聴者などから、電子メールやファクス、電話で反響が続々と寄せられました。

 「党員ではないが、胸がすく思い。すっきりした」(日本共産党広島県委員会に、広島市、六十歳代の男性から)と電話があったほか、ファクスで「国会質問は、すべからくかく在るべし! 本当に有り難うございました」(東京都の男性)などと寄せられています。

 メールでも、「的確かつ論理的な追及には、思わず手を止めて、テレビ中継に見入ってしまいました。…本当の意味で、問題を徹底的に追及し、解明出来るのは、共産党だけ」(三十歳代)、「スカッとしました。一部の人間が国民の血税を無駄に使いすぎです。是非、国民の為にがんばってください」(女性)などと寄せられています。

 日本共産党に「拒否反応があった」という人からは、「素晴らしかった。気迫に満ちていて、よく調べていて良かった。理路整然と時間を一分たりと無駄にしない質問ぶりには久しぶりに気持ちが良かったです。これからは、注目していきたい」。


元閣僚も「いい質問だったね」

 十三日の予算委員会終了後、佐々木議員はあっという間に記者に囲まれ、質問攻めにあいました。そのそばを通りかかった自民党閣僚経験者は「憲昭さん、いい質問だったね」。「テレビで見ていた」という別の閣僚経験者は「もうこれで、鈴木さんを参考人に呼ばざるをえなくなったね」。

 衆院議員会館内にある佐々木議員の事務所には、質問終了後、記者がひっきりなしに訪れ、十三日は九社、十四日は午前中だけで五社の取材を受けました。事務所の電話やファクス、佐々木議員のホームページのEメールには、「鈴木議員及び外務省に対する不透明な献金疑惑等に対する見事な指摘、感動しました」「二月二十日の国会では必ず鈴木議員の疑惑を解明し場合によっては議員辞職に追い込んで下さい」などの声が、寄せられています。


取材攻勢受けてます 佐々木議員の話

 反響の大きさにびっくりしています。この二日間で、テレビ局や新聞、雑誌、ラジオなどいろいろなマスコミから取材攻勢があって、今日(十四日)も午後九時近くになりました。

 質問のなかで一番問題にしたのは、国民の税金が私物化されている構図を明らかにすることでした。それを証明するものとして、受注企業の社長が鈴木議員の後援会の幹部を務めていることや、そこから献金が鈴木氏に流れているという、だれも否定できない事実をつきつけました。そこが共感を呼んだと思います。

 視聴者からの反響がもっとも大きかったのは、「鈴木さん、あなたは私たちの友達です」という「ムネオ・ハウス」の横断幕をみせた場面です。

 鈴木氏は、「北方四島」支援事業は「ODAではない」と反論しているようですが、私はそんなことは百も承知の上で、援助の中身を決定するシステムが政治家の介入をまねきやすいものになっていることを問題にしたのです。そのことが証明できたと思います。

 


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