2002年1月24日(木)「しんぶん赤旗」
日本中央競馬会(JRA)が、各地で建設反対運動が起こっている場外馬券売り場(ウィンズ)について、「現在、推進を予定している案件以外の調査・検討は、中止する」と決定したことが明らかになりました。これは、今月に入って、日本共産党の矢島恒夫議員事務所の求めに応じ、JRAが『平成十四年度事業計画書』を提出したことで判明したもの。
JRA場外調査部によると、「現在、推進を予定している案件」とは、(1)宮城県・塩釜市、(2)神奈川県・新横浜、(3)山口県・小郡、(4)熊本県・八代市の四カ所です。四年間にわたって反対運動をすすめてきた茨城県・結城市をはじめ、場外馬券売り場反対を求める各地の住民運動が、実を結んだ結果となりました。
総務省が一月十八日に発表した日本中央競馬会に関する「行政評価・監視結果に基づく勧告」では、「多額の投資を必要とするウィンズの整備を続けていくことは、支出の硬直化を増幅させる結果をもたらす」と指摘。農水相にたいして、「(1)ウィンズの新設については、厳に抑制し、(2)既設については必要に応じて縮小・撤退することも含め、経費の節減を図るよう指導すること」と勧告しました。
JRAは、「勧告は農水大臣あてであり、まだ聞いてない。(新設の抑制については)これからの協議となる」(矢島事務所への回答)とし、農水相の指導によっては推進の四カ所も含めてさらなる見直しもおこなわれる可能性を示唆しました。
場外ギャンブル施設反対全国交流集会世話人の宮本敞(あきら)さんの話 ギャンブル開催の自治体が赤字で悲鳴をあげている。新規施設の中止は当然のことで、舟券や車券などすべてのギャンブルに広げるべきだ。
日本共産党の矢島恒夫衆院議員の話 私も現地調査に入り、交渉に立ち会い、住民の方から切実な声が寄せられていました。地域が対立してきた経過もあるので、地域にとってもいい結果になると思います。
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